カスタマーサポートに相談するお客様にみる国民性
外資系IT企業のカスタマーサポートを担当していたかたからこんな話をききました。
ソフトウェアはなかなか複雑なもので、不具合が発生してしまうことがあります。
そうなるとカスタマーサポートに、不具合の報告と修正の依頼が寄せられます。
そのカスタマーサポートに相談してこられるお客様には国民性が出るようです。
以下、各国のお客様とサポートのやり取りです。
1:米国のお客様
お客様:不具合がある!
サポート:同じような症状を改善する、これこれこういう回避策があります。
お試しいただけないでしょうか?
お客様:了解。試してみる。
終了~♪
2:ラテン系の国々のお客様
お客様:不具合があったぞっ!ごらぁ!!
どうなってんだ!
こっちはすごく大変な目にあっているんだ!!
ふざけるな!ゆるせん!バンバンバンバン!
サポート:それはそれはお困りですね。どういった症状かお聞かせいただけませんか?
お客様:これこれ、こうで、ああで、めちゃくちゃ大変なんだよ!
サポート:こういう問題がおきると大変ですよね。
ちょっと今調べますので、少しお待ちください。
ところで、御社はどちらにあるのですか?
お役様:某某某所だが、なにか?
サポート:ああ、行ったことがあります。
あそこにまるまるまるまるってお店ありますよね?
ピザがとってもおいしかったです。
お客様:おおっ!あの店知ってるの?
そうなんだよ、あれめちゃくちゃおいしいんだよ。
でもな、他にほにゃほにゃって食べ物があるんだけど、
あっちのほうがもっとおいしいぞ。
食べた?
サポート:いえ、知らなかったです。そうなんですか?
お客様:おうよ、絶品よ!地元じゃ有名だぜ。
あれをさ、ほにゃらら風にして食べるとうまいんだよ。
サポート:知らなかったです、教えてくれてありがとうございます。
今度試してみます。
お客様:おう、今度いつくる?くるときは連絡くれよ。
他にもいい店知ってるから連れて行ってやるぜ。
サポート:本当ですか!? 是非!いやぁ楽しみだなぁ。
お知らせいただいた問題の回避策が見つかりました。
かくかくしかじかです。
お客様:アミーゴ!そうかい!それゃ、よかった!
めちゃくちゃ助かったぜ ♪
今度来るときは教えてくれよ!アミーゴ ♪
じゃあな~♪
終了~♪
3:日本とドイツのお客様
お客様:これこれこういう不具合がありました。
サポート:その症状でしたら、こういう回避策があります。
お試しいただけないでしょうか。
お客様:とりあえず、試してみます。
では、後で、原因と解決策、解決策の提供時期を報告してもらえますか?
サポート:わかりました。
~後日~
お客様:先日報告したあの不具合、原因はわかりましたか?
サポート:いえ、まだ調査中で・・・。
回避策はいかがでしたでしょうか。
お客様:同じ症状は出ていませんが、当方としては、
解決策と原因の報告を、いただきたいのです。
サポート:3週間後に、Updateの提供が開始されますので、おそらくそれで
問題の箇所は修正されているかと・・・。
お客様:まず、問題の原因をきちんと報告してください。
当方としては、問題が解決したと思っていませんから、
原因を報告してもらえるまでは!
終了・・・・・しません!
原因報告して、お客様が”納得”するまで終了しません!
とのことです。
米国のお客様は合理的で、とりあえずシステムが動けばよいという考え方。
ラテン系のお客様は、最初は感情的で怒って電話してくるそうですが、しばらく話しているうちに、打ち解け、最後は友達のようになって終わるのだそうです。
ドイツと日本のお客様というのは、不具合の原因がはっきりするまでやり取りが続き、長期化しやすいのだそうです。
別にどこかの国のことを馬鹿にしているわけではありませんので、あしからず。
だんだん、だんだん。