自動車の残価設定型クレジットとローンどっちがお得?
車が欲しくてディーラーに行ったら残価設定型クレジットの見積をもらいました。
「残価設定型クレジットってこういう事なのかな?」って思うことを書いてみます。
残価設定型クレジットの比較対象として、とりあげられるのが自動車ローンです。
ローンは、頭金を用意して、足りない代金を借りる事になります。
総額200万円の車、頭金が100万円で、残りの代金をローンで借りる場合、借りるお金には利息が発生します。図1
そして利息を含む、借りたお金を、毎月支払っていくことになります。
残価設定型というのは、総額200万円の車なら、頭金なしで毎月借りたお金を利息付きで払って、3年後*に残りの代金を一回で支払う。3年後に支払う金額を、予め100万円と設定して、残りの金額を毎月払っていくという仕組みのようです。
「つまり、頭金を最後に払うようなものなのか?」図2
と単純に思ったのですが、金利のかかる範囲について誤解していました。
金利がかかる範囲は、こんな感じみたいです。図3
つまり、全体に対して金利がかかり、3年間の返済金額には全体に対して発生した利息を含むことになります。図4
元金や、利息の支払いについては、上の図のような単純なものではないと思いますが、ローンよりは多くの利息を払うことになるようです。
例えばダイハツのワンダフルクレジットだと”4.9%”です。
こちらの支払いシミュレーションを使って、
- 総額200万の車を、3年で支払うプラン。
- ローンは、頭金100万円。残りは借りる、
- 残価設定型クレジットは、残価100万円として残りを3年間で支払う。
ローンと残価設定型クレジットで計算してみました。
どちらも金利は4.9%で計算しました。
支払総額の計算結果は次のようになりました。
■ローン:
総額 2,077,336円
( 頭金1,000,000円 + ローン1,077,336円)
月々の支払 29,926円
■残価設定型クレジット:
総額 2,154,672円
月々の支払 32,074円
( =(2,154,672ー1,000,000 ÷ 36ヵ月 )
金利の対象が倍になるので利息も倍になります。
今回のシミュレーションは、どちらも同じ金利にしましたが、金融機関の自動車ローンの金利は残価設定型クレジットのものより低いようなので、それを利用する場合は、総支払額の差は大きくなることでしょう。
お金を借りるなら、できる限り利息は少なく済ませたいものです。
ですから、まず金利と利息について自分の理解を上のようにまとめてみました。
誤りあれば、どなたかご指摘お願いします。
残価設定型クレジットは総支払額がローンより多くなるのですが、
- 頭金がいらない* ので購入のハードルが低い
- 買い取り額を補償してくれるから、「3年経って不要になれば引き取ってもらえばいい」という心理的な安心感
を考えると良いシステムではないかと思いました。
ああ、それにしても、車ほしい・・・。
だんだん、だんだん。
*全ての残価設定型クレジットで頭金が不要かはわかりません。